東日本大震災復興支援チャリティーコンサート 2015 長崎から東北へin 日本武道館

東日本大震災復興支援チャリティーコンサート 2015 長崎から東北へin 日本武道館に行ってきました。

さだまさしさんがプロデューサーとなり、趣旨に賛同したアーティストの方たちが次々にすてきな曲を披露してくださいました。オープニングは南こうせつさんです。

今回は東京フィルハーモニー交響楽団スーパーキッズ・オーケストラが参加しています。ゴスペラーズ、スターダスト☆レビュー、加山雄三さんもオーケストラをバックに歌いました。スターダスト☆レビューの「木蓮の涙」はみんなで泣きながら聴きました。加山雄三さんの「明日に架ける橋」はなんだか加山さん自身が嬉しそうに歌っていて幸せな気持ちになりました。

オーケストラでは佐渡裕さん指揮の東フィルがラベルの「ボレロ」を、前橋汀子さんが「ツィゴイネルワイゼン」を演奏してくれて嬉しかったです。

またスーパーキッズたち、特にコンサートマスターの子の演奏はすばらしいの一言です。「ちゃんぽん食べたか」でも描かれているさださんが挫折した道を進んでいる子たちです。いつか別の場所でその活躍を見ることができるかもしれません。

さださんも最後に数曲歌ったのですが、どれも私が好きな曲でした。精霊流し(with 前橋汀子)、主人公、天然色の化石、修二会、風に立つライオン。すべて東フィルといっしょです。

最後にさださんからのお願いがあり、収益金の一部を従来の復興支援だけでなく新たに立ち上げた風に立つライオン基金にも使わせて欲しいとのことでした。アフリカの支援など身の丈にあったことをやっていきたいとのこと、応援したいと思っています。

今回のコンサートはお客様の年代が私か私より年配の方が多くて、安心して観衆に埋まっていられました。でもどう見ても70代の方たち(含む男性)が普通に手を振りながらコンサートに参加していてびっくりでした。私も70歳になってもコンサートで手を振ったりできるかしら?

 

麦ふみクーツェ@世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアターつながる音楽劇「麦ふみクーツェ」〜everything is symphony!!〜を観てきました。

クーツェ4
原作:いしいしんじ「麦ふみクーツェ」
脚本・演出:ウォーリー木下
音楽監督:トクマルシューゴ
キャスト:渡部豪太(ねこ)
皆本麻帆(みどり色)
朴璐美(新聞記者/ねこの母親)
植本潤(先生)
木戸邑弥(生まれ変わり男)
小松利昌(用務員さん)
田中利花(家政婦さん/鏡なし亭の女主人)
松尾貴史(郵便局長)
尾藤イサオ(おじいちゃん/鏡なし亭の主人)
佐藤宣美(医者/国立オーケストラの主任)
ダンドイ舞莉花(看護婦/白いワンピース)
熊谷和徳(クーツェ)映像出演
有田杏子(トロンボーン/配管工)
牛尾茉由(フルート/花屋の妹)
岡田啓(ファゴット/教頭先生)
小林うてな(打楽器、マーチングドラム/肉屋の妻)
斎藤彰子(クラリネット/宿屋の女主人)
田中馨(コントラバス/肉屋の主人)
永滝元太郎(ホルン/巡査)
兵頭祐香(ピアノ/音楽教師)
松延耕資(サックス/花屋の兄)
三浦千明(トランペット/灯台守)
山本直輝(チューバ/酒場の主人)
ヨース毛(チェロ/役場の出納係)
村上貴亮(ねこon stretcher)

そもそもはさいたまARTS21のイベントでたびたびファゴットを演奏してくださっている岡田啓さんが出演されるということで観に行くことにしたのですが、観客参加型のとても楽しい舞台でした。(動画はこちら
クーツェ2
原作はいしいしんじさんの「麦ふみクーツェ」です。ファンタジーのような不思議な話を舞台に合わせて設定を少し変えて上演しています。どこともわからない国のどこともわからない港町の吹奏楽団で「にゃ〜お」と鳴くパートを担当する主人公「ねこ」がチェリストの「先生」の指導で指揮者として成長する物語…ってこれじゃわかりませんね。

事前に「観客はそれぞれ、一人が一個ずつ、何か音の発するものを持参すること」(ただしサイレンのみ禁止。)という注意書きがあったので、私はこんなものを持って行きました。エッグシェイカーといいます。手に持ってシャカシャカします。ちなみにとなりのお嬢さんは賢くも「MINTIA」(ミント・タブレット)を持ってきていました。演奏もできるし、休憩中に食べられます。後ろの方は入浴剤をカシャカシャしていましたし、ウクレレやバイオリンを持ってきている方もいらっしゃいました。

キャストは大きく分けると「舞台俳優だけど楽器も演奏する人」と「プロの演奏家だけど演技もする人」です。私が大好きな植本潤さんはチェリスト役なのでもちろんチェロを演奏されます。なかなかです。

ファゴットの岡田啓さんは話しだすとやたらに長くなる教頭先生役をコミカルに演じていらして、キャーな感じでした。他の演奏家の方たちも役者として舞台を駆け回っていました。吹奏楽団としての演奏から効果音まですべて自前でやっていました。

タップダンサーの熊谷和徳さんは今はやりの「プロジェクション・マッピング」で「ねこ」にだけ見える「クーツェ」を演じています。最後の最後でクーツェの正体がわかります。

「みどり色」という名の女の子を暗示するモノトーンの舞台・衣装も凝っています。とにかく最初から最後まで音楽に溢れたすてきなステージでした。実はこれ以前にも「観客参加型」のステージを観てきたのですが、これほどすんなり入り込めるステージはこれが初めてです。それはきっと郵便局長役の松尾貴史さんと家政婦さん役の田中利花さんが上手に場の雰囲気を和らげてくださったからだと思います。

音楽はトクマルシューゴさん。サウンドトラック発売中です。吹奏楽用(オーケストラ用)の楽譜がついていますが、目がいい人向きです。(または老眼鏡の用意が必要です。)クーツェ3

今日が東京公演の千秋楽でした。4月23日(木)からは大阪のシアターBRAVA!で上演されます。

 

桂宮治@国立演芸場

桂宮治独演会

桂宮治独演会4月22日(火)、期待の二つ目・桂宮治さんが国立演芸場で独演会を開催しました。

オープニング・トーク  桂宮治
馬大家  瀧川鯉◯
片棒  桂宮治
花見の仇討  桂宮治
人生が二度あれば  春風亭昇太
中入り
妾馬  桂宮治

着替え前の姿で舞台上手より姿を現した宮治さんによるオープニング・トークという名のいじりでスタート。さりげなく開演中の諸注意も。

鯉◯さんが口慣らしに一席(次、頑張ろう!)。

いつもの長いまくらからの「片棒」は、噺にいろいろなお店のCMを交えて楽しく進みました。きっと昔の落語もこんな感じでごひいきさんを持ち上げたんだろうな。宮治さんの落語はとにかく聴き手を「楽しませる」ことに全身全霊をかけている感じがします。

「花見の仇討」はネタおろしとか。まだまだこれから宮治色に染まっていく噺。比較的多い登場人物がキャラ立ちしていくのが楽しみです。

春風亭昇太師匠の「人生が二度あれば」は創作落語でちょっとSFが入った噺。松の精にもらった松ぼっくりで自分の人生の「あの時」の真相を知る主人公の噺です。でも「おお」と思ったのは、主人公が泣きながら話し始める冒頭と、最後の真相を知っての泣きが実はぐるっと回って同じというシナリオ。なかなか新鮮でした。

「最後の話は短いです」と何度も言っていた宮治さん。「妾馬」が短いって?と思ったら、けっこうコンパクトにまとめたので「短い」と言ったんですね。ここはもう元舞台役者の面目躍如で、八五郎とお殿様の演じ分けが見事でした。日頃の宮治さんが八五郎的なのに対し、若いお殿様の宮治さんは急にハンサムになっていてびっくり。「え、誰?」と思うほど違うんですもの。次はもっと長い「妾馬」が聞きたいと思いました。

桂宮治さんの横断幕ところで宮治さんと初めて会ったのは「さなぶり寄席」です。まだ前座さんでした。日本酒バー主催の寄席ですから、当然寄席終了後は酒宴です。そこでごいっしょした真理子さんとこんな横断幕を作って出かけました。

宮治さんは「戸越銀座の横断幕を埼玉の人が上げていた」と高座でひとこと言ってくださいましたが、そう言えばそうですね。でも「さなぶりの星」というのも変だし…。

次は7月29日の国立演芸場。チケットも購入済みです。進化し続けている宮治さんの今後に期待です。

CHESS in Concert@東京国際フォーラム

CHESS in Concert

CHESS in Concert昨年の1月に青山劇場で行われた「CHESS in Concert」が帰ってきました。

キャストとストーリー構成が少し変わりましたが、むしろわかりやすくなっています。

音楽監督は前回同様島健さん。キャストは下記の通りです。

安蘭けい/石井一孝/中川晃教/マテ・カマラス
AKANE LIV/戸井勝海
池谷京子/角川裕明/田村雄一/ひのあらた/横関咲栄/大野幸人

さてまずは前回とくらべてどうだったか。

歌詞がちゃんと聞き取れました。そのため、ストーリーも理解できました。特に石井さん演じるアナトリーがなぜ亡命したのに再びソ連に戻らなければならなかったか…という最も微妙で大事な部分がやっと理解できました。よかったよかった。

それにつけてもやはりCHESSの楽曲はすばらしいです。それをちゃんと歌いこなすキャストのみなさんもすごいです。何度も鳥肌が立ちました。

安蘭けいさんは前回同様、揺るぎのないフローレンスでした。良くも悪くも突飛な声ではないので、CHESSのようにすべてのシンガーが別々の旋律を歌って複雑なアンサンブルを奏でる楽曲ではとても良かったです。

石井さんは前回よりもより優柔不断のようで決して妥協しないアナトリーでした。最後はフローレンスのためにソ連へ戻って行くのだと分かり、前回までは「身勝手なヤツ」と思っていたので「ごめんなさい」です。

中川さんは相変わらずの歌唱力。前回はかなりイっちゃってるフレディでしたが、今回はエキセントリックだけれどクレバーでもある悲しみが溢れていました。いわゆる母性本能をくすぐられるタイプのフレディです。カーテンコールで話し始めたらグダグダになってしまってまわりから「まったくもう…」という視線を浴びていました。

初登場のマテ・カマラスさん。前回浦井健治さんが演じたアービターを演じました。もともと私が英国で観たときのアービターがデヴィッド・ボウイのようなたたずまいだったので、それよりちょっと貫禄がついて「他のことは知らないよ。自分がルールだよ」と歌うマテさんはイメージ的にはピッタリでした。まだ日常会話の日本語が聞き取れないらしく、カーテンコールでとなりに立っていたAKANE LIVさんが通訳して、ちょっと遅れて笑ったりしていて、お茶目な姿が垣間見られました。

そのAKANE LIVさんはスヴェトラーナを前回に引き続き演じています。美しく慈愛に溢れたアナトリーの奥さんで、フローレンスの安蘭さんと歌う「I know him so well」はすばらしかったです。

戸井勝海さんはアメリカの放送関係者(でも政府の回し者)の役で、今回このキャラクターが狂言回しのように状況を説明したため、よりストーリーがわかりやすくなったと思います。

前回意味不明だったダンサーの大野さんですが、今回はアクロバティックな踊りで、チェスの駒のように振り回される人々を翻弄するかのようでした。

アンサンブルのみなさんがいなければこの作品はできなかっただろうな…というくらい凄腕のアンサンブルさんたちでした。そして、オーケストラも前回より大きな編成になったような気がします。厚みがあって良い音楽でした。

また次にやって欲しいな…と思っています。

ヴェニスの商人@彩の国さいたま芸術劇場

ヴェニスの商人ちらし

ヴェニスの商人ちらし彩の国シェイクスピア・シリーズ第28弾『ヴェニスの商人』を観てきました。

主な出演は以下。
市川猿之助さん(シャイロック)
中村倫也さん(ポーシャ)
横田栄司さん(バサーニオ)
大野拓朗さん(ジェシカ)
間宮啓行さん(グラシアーノ)
石井愃一さん(老ゴボー/テューバル他)
高橋克実さん(アントーニオ)
オールメールなので全員男性です。(真田十勇士と表記方法が違う?なんと言うか、芸術劇場はホーム感があるのでこんな感じ。)

シャイロックの市川猿之助さんは、歌舞伎の所作を多く取り入れて、キリスト教徒の中では異教徒であるユダヤ人の違和感を出していたのかなと思いました。ユダヤ教の方が古いのに、ヴェニスでは虐げられる立場です。自分の娘が大金を持って駆け落ちしてしまい、打ちのめされてつねづね自分を犬のように扱うアントーニオの胸の肉1ポンドに固執していきます。

中村倫也さんは、聡明で愛嬌のあるポーシャを演じていました。本当に女の子がキャッキャしている感じが出ていてとてもかわいいポーシャでした。この方の出演する他の作品を見てみたいと思ってしまうような今回の最大の驚きでした。

横田さんも笑ったり、泣いたり、怒ったり…大忙しなバサーニオをキュートに演じていました。他の俳優さんも含め、シャイロック以外は喜劇要員という感じでした。ネクストシアターの役者さんたちもずいぶんなじんで来ているな〜とちょっと嬉しい気分になりました。

シェイクスピアが「ユダヤ人を笑い者にする」ために作った戯曲だと聞いたことがあります。そのため打ちひしがれたシャイロックに皆が嘲笑を浴びせる場面など、当時は娯楽で「もっとやれ〜」みたいなノリで演じられたのかもしれませんが、現代では「パワハラ〜」とでも言いたいような気にもなってしまいます。

そこはそれ、「いやいやこれは単なるお芝居なのです」と真夏の夜の夢の劇中劇のように、演者の技量を楽しんで劇場を去るのが粋ってもんかもしれません。

真田十勇士@赤坂ACTシアター

真田十勇士

真田十勇士雨がザーッと降ったり、ガンガン太陽が照りつけたりする変な天気の中、赤坂ACTシアターに真田十勇士を観に行きました。珍しいことに最前列で観ることができました。

まずは感想を3つ。

  1. 華麗な殺陣!
  2. 吉田兄弟の津軽三味線最高!!
  3. 戦隊ヒーローのよう!!!

それでは主な出演者です。

真田幸村:上川隆也
猿飛佐助:柳下大
霧隠才蔵:葛山信吾
由利鎌之助:松田賢二
真田大助:渡部秀
根津甚八:粟根まこと
望月六郎:植本潤
三好清海入道:小林正寛
三好伊佐入道:佐藤銀平
穴山小介:玉置玲央
筧十蔵:三津谷亮(ここまでが十勇士)
ハナ・花風:倉科カナ
服部半蔵:山口馬木也
豊臣秀頼:相馬圭祐
大野修理亮治長:小須田康人
大野治房:俊藤光利
淀の方:賀来千香子
徳川家康:里見浩太朗

1. 華麗な殺陣

最前列ということで、迫力ある殺陣がを存分に観ることができました。とにかく大坂冬の陣・夏の陣の話で武士や忍者ばかりが出てくるので、殺陣は随所に登場しました。特に上川さんの殺陣はすばらしいです。上忍らしい花風の動きもメリハリがあってGood。徳川家康役の里見浩太朗さんもなかなかです。

いくらフィクションとは言え、豊臣方は負けてしまうので、十勇士も次々に討ち死にしていきます。それぞれの死に際の殺陣にスポットライトが当たるわかりやすい演出です。

2. 吉田兄弟の津軽三味線

延々と続く殺陣のBGMに野太い津軽三味線が使われています。決してメロディアスではないのですが、粛々と流れるそれが雰囲気を盛り上げました。吉田兄弟、いいなぁ。

3. 戦隊ヒーロー

「これって戦隊ヒーローものじゃない?」と思ってしまった私です。

若手が多く出演していますが、猿飛佐助役の柳下大さんの身軽な忍者、筧十蔵役の三津谷亮さんの一輪車に乗りながらの射撃は「ほほう」という感じでした。

中堅どころの葛山さん、松田さん、山口さんは安定の演技でした。はっきり言って若手よりす・て・き。

私が大好きな植本潤さんは飄々とした望月六郎。殺陣に扇を使って(なんでやねん)個性的な殺陣でした。特に離れた敵に開いた扇を投げつける場面は「おお、すばらしい」と心の中で拍手です。(練習したんだろうなぁ。)

史実のままだと真田十勇士は完全な無駄死になのですが、さすが中島かずきさん、この死にちゃんと意味を持たせるシナリオを作ったんですね。でも、ちょっと着地点が曖昧になってしまって「え、それでどうなったの?」という疑問も残ったりもしました。

ともあれ、とにかく真田幸村+十勇士がカッコいい!!それだけでご飯10杯的なお芝居でした。

ヘンリー四世 @彩の国さいたま芸術劇場

蜷川さんの彩の国シェイクスピア・シリーズももう27作目になったんですね。今日は「ヘンリー四世」を観てきました。第1部・第2部合わせて4時間20分ですが、とても短く感じました。

ヘンリー

あらすじは下記のURLがわかりやすかったです。
ヘンリー四世 第1部
ヘンリー四世 第2部

主な配役は、
吉田鋼太郎:フォルスタッフ
松坂桃李:皇太子ヘンリー(ハル王子、のちのヘンリー五世)
木場勝己:ヘンリー四世
立石涼子:クイックリー(居酒屋のおかみ)
星 智也:ハリー・パーシー(ホットスパー)他
冨樫 真:パーシー夫人/ドル・ティアシート
磯部 勉:ウェスモーランド伯爵
瑳川哲朗:バードルフ

ランカスター公ジョンを演じる予定だった矢野聖人さんがけがのため、代役としてさいたまネクスト・シアターの白川大さんが演じました。ちなみに白川さんは好演していましたので、矢野さんが途中で復帰した場合に求められるハードルは高いような気がします。(以前、矢野さんの「身毒丸」を観ました。)

舞台は血を血で洗うイングランドの戦国時代の物語ですが、これは喜劇です。主役はフォルスタッフなんですね。この男がもう、飲んだくれで嘘つき、権威をかさに悪さを繰り返す…というどうしようもないキャラクターなのですが、吉田鋼太郎さんがとてもキュートに演じて、笑いの絶えない舞台でした。

松坂桃李さんはこれが舞台初出演とは思えない懐の深い王子様ぶりで、だれも拾えなかったフォルスタッフ(吉田さん)のアドリブをきっちり拾って返してみせました。これからもたくさん舞台を演っていただきたいなと思いました。

個人的には昔から観てきた「子どものためのシェイクスピア・カンパニー」でおなじみの間宮啓行さんがピストルという悪(わる)役で同じくカンパニーだった吉田さんとやり合う場面があって、さすがの呼吸で嬉しくなってしまいました。

蜷川さんの喜劇はいまいち…と言われることもありますが、この「ヘンリー四世」は役者にも恵まれてとても楽しい舞台となりました。

TSUKEMEN「〜音の向こう側〜」 @サントリーホール

デビュー5年目で初めて「サントリーホール・大ホール」でコンサートを行うTSUKEMENを聴きに行ってきました。

メンバーは、
TAIRIKU(ヴァイオリン、今日だけガルネリ)
KENTA(ヴァイオリン、今日だけストラディバリ)
SUGURU(ピアノ、たぶんスタインウェイ)

プログラムは、
RAIN
COSMOS
Pegasus
トキノカナタ
RISING
EL DORADO(以上、オリジナル曲メドレー)
パイレーツ・オブ・カリビアン
シェルブールの雨傘
ニュー・シネマ・パラダイス
American Wake
Take five for Elise(「Take five」と「エリーゼのために」のコラボ)
息吹(オリジナル)
風の記憶(オリジナル)
BASARA(オリジナル)
KIYARI(オリジナル)
ラ・カンパネラ
ロミオとジュリエット
スター・ウォーズ
星唄(オリジナル)

アンコール
チャルダーシュ
スペイン

骨太のヴァイオリンのTAIRIKU君がガルネリ、華やかな音色のKENTA君がストラディバリ。ヴァイオリンの特長と合っている組み合わせだと思いました。

生音にこだわるTSUKEMENにとっても2,000名収容の大ホールは冒険だったと思います。若さってすごいですね。パワーで乗り切ってみせました。

このユニットがこれからどう変わっていくのか、まだまだ先は長いので見守って行きたいと思いました。