「朽ちるインフラ」が現実のものに。そして選挙です。

笹子トンネルの天井崩落事故は、日頃のチェック体制などに問題があったとは言え、根本的には「インフラはいつか朽ちる」ことを軽く見ていた結果なのだろうと思います。

根本祐二先生が警鐘を鳴らしていた「公共施設の老朽化」が現実のものとなった事故で、犠牲者が出たことは残念なことです。ただ、これが「朽ちたインフラ」の初めての事故だとは思いません。犠牲者がでなかっただけで、以前から公共施設の老朽化による機能停止や小さな事故があったのですが、広く周知されなかっただけです。

このような過去の政治家の虚栄心を満たすような「すごい公共施設・インフラ」の老朽化のツケを、不幸にも今の政治家、ひいては次の世代が払わなければならないのです。おまけに老朽化して周辺の公共施設との複合化が最適な施設であるにもかかわらず「実績を作ったオレの目の黒いうちは複合化などとんでもない!」な方もいらっしゃるようで、たまったものではありません。

私たちも「昔の○○さんは地域にこんなすごい施設を造ってくれたから、今度も地元にすごいものを造ってくれる人を選ぼう。」とか言っていないで、子孫にツケを残さない施策を提言してくれる堅実な人を議会に送りたいものです。だから選挙には行くのです。