現実がアニメに近づく日 その2

図書館戦争は有川浩さんの小説でアニメにもなりました。内容はデータベースによると、

正義の味方、図書館を駆ける!
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館! 狩られる本を、明日を守れ。

ということで主人公は新米図書隊員・笠原郁(かさはらいく)。大好きな童話(SF要素あり)をメディア良化委員会に取り上げられそうになったところを図書隊員に助けられ、そのあこがれの王子様とおなじ図書隊員になり成長していきます。

この物語自体がSFですが、昨今の青少年健全育成条例改正問題を思うとなにやら絵空事とも思えなくなってきました。現代の焚書だと言う人もいます。

私がアウトだと思うのは、個人情報の流出や虚偽の情報の流布など、それ自体が犯罪行為の場合です。どんな高尚な著作物でも読む価値のないものはありますし、どんなに低俗な内容の著作物にも人間の真実の姿が描き出されることがあるはずです。

その判断を権力者が一方的に下すのは危険なのではないか…と思います。本来、親や教師が読書の導き手となるべきなのに、うまくできそうにないから権力者に丸投げしてしまおうというのはいかがなものか…責任逃れではないでしょうか。