公共施設マネジメント・シンポジウム

さいたま市の公共施設マネジメント計画の根幹をなす「施設の複合化」。

誰でも自前の土地や施設を持てるだけ持っていたいのは当たり前のことでしょう。でもそれが財政破綻を招くのであれば、次善の策として「必要な施設を複合化して余った土地や施設は貸すか売却する」という方針は次世代に負の遺産を残さないためにはしかたのないことだと思います。

こうしてマイナスイメージでしか受け止められない「施設の複合化」ですが、別の角度から見ると「コミュニティの核としてすべての世代がつどう施設」を作る千載一遇のチャンスでもあります。

現在、「一緒に考えよう!わくわくする楽しい公共施設『与野本町小学校を中心とした複合施設を考えるワークショップ』」に参加しています。実は今までの会議の流れやその前に行われたワークショップなどに参加していて、「本当にできるのだろうか?」とちょっと弱気になっていました。

けれども、ここ与野本町の地域のみなさんの思いやワークショップに対する姿勢をうかがうにつけ、「この地域なら実現できるのではないか」と思うようになりました。それは地域のみなさんの地域を愛する気持ちが伝わってくるからです。ワークショップ・メンバーの多くはかなり年配の方たちです。でも、決して既得権益にとらわれることなく、子どもたちのためにと知恵を絞っています。こうしてまとめられたワークショップの結果はおいおい実際の計画に反映されると思われます。

さいたま市公共施設マネジメントこのワークショップについてのあれこれ、すでに行っている公共施設マネジメント会議のその後、さらに大宮東口プロジェクトの様子などをひっくるめて「さいたま市公共施設マネジメント・シンポジウム」が開催されます。

公共施設の建設について、その構想段階から市民が関わることは今までになかったことだと思います。今まで市民は行政に対抗する(反対勢力となる)立場でしたが、やっと市民と行政が恊働する時代が来ました。「けしからん!」と怒っている場合ではありません。怒る前にいっしょに参加して行政の思いもよらないアイデアを出してみませんか。

2014年1月13日(祝・月)開催です。